複数の貸金業者への借金返済を一つにまとめる

おまとめローンという言葉、一度が耳にしたことがあるかもしれません。 文字通り、『ローン(借金)をまとめる』という意味です。
借金をしている人の中には、様々な貸金業者から借入をおこなっている人も多いでしょう。 借入の金利は、業者によって様々です。 金利が高い業者もあれば良心的な金利の業者もあります。
“おまとめローン”は、借金を低金利な業者1つにまとめてしまうというもの。
高い金利の業者へ借金返済を続けるよりも、低金利の業者へ借り換えをおこなった方が確実に支払う総額が減ります。 また、返済に当たって銀行などから手数料が取られると思うのですが、それもおまとめローンにしてしまえば1回だけしか手数料が取られなくなります。 これはかなり大きいです。
3社以上から借入をおこなっている場合、毎月1000円以上手数料で使いますから、それが500円程度になるのは見逃せません。 他にも、各貸金業者によって返済日が違うために起こる『払い忘れ』を防ぐこともできます。
借金をまとめる際の注意事項
かなり魅力的なおまとめローンですが、注意してほしいことが数点あります。 おまとめローンによって借金が1つに合算されたことにより、『借金が少なくなった』という勘違いをおこさないようにすることが、まず1つ目の注意点です。 借金が少なくなったと勘違いして再び借入をおこなうのでは、本末転倒も良いところです。 『もう借りない』という確固たる意志を貫きましょう。
もう1つの注意点は、本当に借り換えることでメリットがあるのかどうか調べることです。 おまとめローン=借金が減る、という方程式が誰にでも当てはまると思っているのなら、大間違いです。
中には、おまとめローン向きではない人もいます。 『現在借入ている業者の中に低金利のところがある場合』です。 この場合、借入している低金利業者に連絡をし、他者の借金を全てまとめることができるかどうか確認してみて下さい。 審査が通れば融資額を増額してもらって対応してもらった方がおまとめローンを組むより安く済む可能性があります。
返済は計画より時間のかかるもの
お金を借りる時は、当たり前ですが何らかの理由があって借り入れをして借金をします。 例を挙げれば、葬儀の香典や友達に海外旅行に誘われた、趣味にしていることで絶対に手に入れたい商品があるなどです。 借金は当然のことながら、他人のお金を借りるという事なので、返済をする必要性があります。 そのため、返済計画を立ててから借金をするという手順を取らなければなりません。
普通の人は、借金返済計画を立て終わると、その計画通りに物事が進むと考えて安堵します。 でも、計画通りに返済が終わることは稀だという事を理解しておきましょう。 その理由は、現在の所得がある状況で、借金をしなければならなかったわけですから、突然の臨時支出があった場合には、借金返済を計画通りに実行できなかったり、もっと悪い状況だと借金の追加融資を受けるということも有り得ます。
毎月、固定額を返済していけば必ずいつかは完済すると誰しも考えるのですが、借り入れ元本が多額の場合は、利息分の支払いだけとなってしまうことがあります。 そうなると、なかなか借金返済を終えることが出来ないという状況になり、追加融資を受けてしまうと、当初の返済計画で立てた完済時期には返済を終えることが出来ないという事になります。 何らかの事情で当初の返済計画通りに完済できないと判断したら、その時点で借金総額を再計算し、返済計画の修正を行う事が大切です。
基本的には、当初の計画の返済期間内には支払いは終えないものとして、借金返済に取り組んだ方が良いです。 借金返済の立案に対して不安な点がある場合や、返済が難しいと感じたら、法テラスなどの法律相談機関を利用してみると良いです。
借金はまとめた方が良い
僕が借金を背負う原因となったのは、僕はやっていた舞台活動のためでした。 大学生の時に、サークルとして舞台クラブを作って運営をしていたのですが、舞台活動は意外とお金が掛かるのです。 本当はバイトをすれば良かったのかもしれませんが、それではサークル活動ができなくなるので、やむなく学生ローンで借金をして資金調達をしました。
1社だけの借入資金だけでは足りなかったので、2社の消費者金融から借金をして借り入れをしました。 1社当たりの借入額は20万円程度なので、2社合わせると40万円の借金となります。 学生でしかもアルバイトをしていなかったので、借金返済は親の仕送りからちょっとずつ返済をしていました。
学生の頃は、毎月の支払いはほとんど利息分だけで借金元本はあまり減りませんでした。 今は、就職をして正社員となったので、毎月安定した収入を得ることが出来ています。 そのため、急ピッチで借金返済を進めています。
現時点では3/4ぐらいの借金を返し終えているので、かなり精神的に楽になりました。 借金をした学生時代を反省すると、若かったこともありかなり無謀な借金をしてしまった事です。 まったく仕事をしていないのにもかかわらず、2社から借りたのですからね。 返済スケジュールをしっかり立てることと、借金は1社からだけにしておくべきだったと思っています。
複数の金融会社から借り入れをしていると、どの会社に幾ら借金があるのか、そしていつ完済するのかという事が分かりづらくなります。 複数からの借入は借金返済の管理が難しいと実感しました。 今は働いているので、学生の時分と比べると返済は楽になりましたが、それでもかなり借金返済を優先させるために生活を切り詰めています。 今は、完済をして早く生活を楽にさせたいと思っています。
出費を減らすことを検討しよう
返しても返しても減らない借金。 一日でも早く借金を返したいけれど、これ以上バイトを増やして…なんてことは難しい。 では一体どうすればいいのか? そんな方におすすめなのは「無駄な出費を見直す」ことです。
具体的な支出の見直しポイント
まずやるべきことは一ヶ月間、家計簿をつけてみるなどしてお金の流れを知ることです。 家賃や光熱費など毎月必ず払わなければいけないもの、その他交際費や嗜好品などはどの程度使っているのか、細かくでなくてもいいので大体自分がどれくらいのお金を使っているのかを確認します。 そしてその中からムダをみつけて、カットしていけばいいのです。
まず、家賃に関しては減らすことが難しいのでそのままで。 光熱費に関しては、電気やガスは使いすぎていないか? もし思い当たる節があるのなら出来るだけ節約することを意識しましょう。 食費に関しても外食ばかりで高くなりすぎていないか、嗜好品などにもお金を使いすぎていないかをきちんと見ていきましょう。 家計は丁寧にひとつずつ見直していくと数千円節約できることもあります。
毎月払うもののなかでも大幅にムダをカットしやすいのが生命保険です。 言われるがままに契約して、高額な保険料を毎月支払っている人は結構多くいます。 そうならないためにも、今の自分に必要なプランかどうか確認する必要があります。 数千円から1万円程度カットできることも。
その他の細かなことでもムダは減らしていけます。 例えば、しょっちゅうATMでお金をおろす習慣のある人は、手数料に気をつけていますか? ATM手数料も一回だと数百円ですが、それを一ヶ月、半年、1年間という目で見てみると数千円ぐらい使っている場合もあります。 ATMでお金をおろす時は無料の時間帯に利用する、回数を決めて利用するなどしてムダな出費をおさえるようにしましょう。
ムダというのは大きなものよりも小さなものが積み重なって、ということのほうが圧倒的に多いのです。 そうならないためにも本当に必要なものかどうか、その都度見直していきましょう。 出費を抑えて、その分を借金返済にあてることで、予定より早く借金を完済することができます。